n大石芳野全仕事
カメラを肩に見た世界
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大石芳野フォト・ドキュメントメラネシア芸術の人々 ワニの民」 
NO 年月日 タイトル 出版社 価格 ISDN 寸法 備考
7 1983.07.15 ワニの民・メラネシア芸術の人びと 冬樹社 \5,200 0072-10462-5190 264×188×17 クリック
 
 孫が3歳の頃、東武動物園に行った時に、ウインドウの硝子窓の向うに、わにが水の中から目を出していたのを見た。孫は、その檻の前を横目で見てそそくさと素通りしたことを思い出した。その動作や表情が3歳児の所作にしては、大人びて見えたのである。
 その上、その素早い行動が、なぜか、私は、奇妙に神がかって見えた。幼子は、生れて始めて見た鰐が、水中でふたつの眼をきらきらと輝かせていただけなのに、何故、あの様に恐怖の動作をしたのだろうか、それとも、大人には見えない怪しいなにかが、鰐の檻の中から孫に向かってシグナルを送っていたのだろうか。
 大石さんが、今から、半世紀前に訪問したニューギニアを取材したこの写真集の頁を開いた時、何年か前の桜の季節の孫の表情を昨日のように思い出した。
 この写真集から、孫が感じた恐怖、異なものに対した姿勢の一端が、理解出来たように思えたのである。彼らの鰐は、人や動物を襲う動物では無く、神なのだろうと思えたのである。メラネシナアの華麗な美術作品とともに大石の鮮烈な時代のめくるめく時を垣間見る事が出たのである。
 孫が、未来でこの写真集「わにの民」を見るチャンスが、あったらとしたら、むかし、鰐の檻で見た怪しげな鰐の目の光の奥に認めた怪異を思い出すかもしれない。
 (早崎日出太)
No タイトル 写真枚数 掲載頁 備考
写真 95
01 取材ノート ワニを祖先とする人びと 大石芳野 97-104 書き掛け項目
写真 52
02 解説  セピック流域の社会と文化 近森 正 159-171
03 対談 「ワニの民」を撮り終えて 山口昌夫/大石芳野 172-186
04 DATA 撮影場所 157
 わに/メラネシア/メラネシア藝術/パプア・ニューギニア/セピック河/タンバナム村/精霊/スブルサボイ族/カスカシ/
 カンボジアアンコール・ワット
ポル・ポト時代クメール・ルージュカンボジア内戦シアヌーク殿下ヴェトナム
装丁:浅野邦夫/写真・文:大石芳野