n大石芳野全仕事
カメラを肩に見た世界
 それは、喜怒哀楽と共に私の心を捉えた
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写真家と社会学者の対話魂との出会い」 
NO 年月日 タイトル 出版社 価格 ISDN 寸法 備考
30 2007.12.30 魂との出会い(対話共著) 藤原書店 \3,000 978-4-89434-601-7 C0036 195×159×21
鶴見 だからあなたの写真は歴史なのよ。
歴史の積み重ねの、それぞれの層なのよ。
だから歴史における重層性の、それをあなたが写真で写しているんだと思う。
それも同じ事件について、たくさんの人の体験をね。
大石 写真って一枚一枚だと見る人が向かい合って対話することができる、写っている人と。
私のはドキュメンタリー写真ですから、キャプションをつけます。
それを読みながら写真を見て、そして本人が自分なりに想像力をふくらませて、一生懸命に対話してくれるんです。
私はそれを後ろの方から眺めていて、こちらもいろいろ考えさせられます。
カバー写真:アフガニスタン・バーミヤンにて2004年
No タイトル 掲載頁 写真 特記事項
01 大石芳野さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鶴見和子
◆ベトナムの子らの瞳凛(めりん)と撮したる大石芳野の瞳(め)は凛凛(りんりん)と
【大石芳野さんの土門拳受賞を祝って】
◆「誤爆」にて撃たれし腕の傷痕をカメラに向けしとうカンダハルの女【大石芳野氏よりきく】
◆アフガンの子らやいかにとカメラ肩に飛び立つ友よよく帰りませ
【大石芳野写真集『アフガニスタン戦禍を生きぬく』抜文より】
◆うら若くうつくしき女(おみな)道端にもの乞いすとうアフガンの冬【鶴見和子『歌集 山姥』より
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02 いまも奮い立たされる存在感・・・・・・大石芳野
 鶴見和子さんの人生について多くの方々が多方面にわたって語られておられますが、それらを知れば知るほど、なんと凄い人なのだろうか、と感嘆の思いになります。女性が自由でなかった時代だけに、大変な努力が要され、同時に、すさまじい向学心に燃えておられたのだと思います。
 その熱き情熱とまっしぐらな生き方を眩しく感じながら、私は二〇年間ほどお付き合いをさせていただき、多くを教えられ、考えさせられて参りました。・・・・・・
【2006年12月記、初出「環」28号・特集・鶴見和子の「詩学」】
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03 T.パプア・ニューギニアとの出会い 13 書掛け項目
メラネシアン・アートへの好奇心 14 3
04 ニューギニアの人びとを繰り返し訪ねる 20 1
05 近代文明の暴力一関発と戦争 25 2
U.瞳は凛凛と 33 1
06 「大石芳野の瞳は凛凛と 34
07 目に現れるもの 37 3
V.「生」と「死」の尊厳 45 1
08 封印される民族的伝統 46 3
09 パプアの子どもの名付け親に 53 1
10 死は最高のハレ  54 1
11 死霊との通過儀礼 59 1
12 文明人こそが野蛮 63
W.他者と出会うために 67 1
13 初対面のひとが 「草鞋親」 に 68 1
14 目と目で通じ合うとき 73 1
15 食文化の慣習と変容  78 1
X.瞬間のなかの歴史 87 1
16 ドキュメンタリー・フォトグラファー 88
17 根っ子にあるものを幹にしたい 89 2
18 顔や風景に刻まれた歴史   94 1
19 「その人」 があらわれる瞬間 96 7
20 写真と短歌 110 5
21 歴史の重層性を撮る  120 1
Y.写真家と社会学老 125
22 生きていることへの答えとしての写真 126 3
23 「心のなかの戦争」 を伝えたい 131 1
24 一人一人の顔を撮ることの意味  134 6
25 表情に示される情動 146 1
Z.人問の内発性に迫る 151 1
26 人間の「魔性」を突きつけられて 152 3
27 「人を殺せない」という感性 159 2
28 「人間とは何か」という問い 164 2
29 魂を撮るために 168
30 鶴見和子先生の「皺」・・・・・・・・・・・・・・・・大石芳野 175
31 生還者たちの魂と出会う ・・・・・・・・・・・・鶴見和子 179
32 大石芳野さんの瞳 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 鶴見和子 180
33 和子さんに導かれてあとがきにかえて ・大石芳野 182
 Wikipediaより【この書籍に採用された地域についての公共使用可能な辞書について】
 カンボジアアンコール・ワットポル・ポト時代クメール・ルージュカンボジア内戦シアヌーク殿下ヴェトナム

 ミャンマーポーランドマニラニューギニアタイリトアニア沖縄モスクワ讃岐タシケントテヘラン
 ホーチーミン市チェルノブイリアフガニスタンバングラデシュブカレスト/ソウルグラナダノースダコタベルリン
 有松広島ガーナ
水俣病エレバン
 大石芳野アルバム作品を見ると、撮影者の特別な思いを込めた、膨大なシーンの中の瞬間のシャッターチャンスに感動を覚える。
 作品には色々な国の老若男女の顔が多い。それらの人々の瞳の奥底にある悲しみや苦しみややり切れなさやを、撮影者は、全身全霊を駆使してシャッターを切る。
 瞬時に撮影される写真の一葉、一葉には、人知を超越した凝縮がある。想像を絶する危険や困難に立ち向かいチャンスを求める、その事実も驚愕に値する。
 恐らく今世界で起きている事実や起きたであろう事実や、将来、発生するであろう事を想定して訴える、リアルな被写体の姿に我々は再会したいと思う。
 多くの作品群の著書や個展で奥深い思いを訴える作品に出会う度にを無責任に、私は、彼女の写した世界からの人々の笑みを全て覗いて見たくなるのである。
 偉大な詩人が、感じ絶賛した大石の魂の叫びを、この本読む人々全てが感じて欲しいのである。戦場を駆け抜けて大石が逢った人たちに出会うために。
 そして、何時までも世界で起きる不条理を訴えるレンズの目を開いて、日本人だけではなく世界の人々の目も覚まして欲しいのである。【大石芳野の凛を囲む会】
装丁:鈴木成一/カバー・本文写真:大石芳野/印刷:図書印刷